ヘルス嬢と生で本番

風俗嬢(ヘルス嬢、ソープ嬢、デリヘル嬢、イメクラ嬢)と生で本番して店外デートして口説き落とすまでの完全プロセス

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【横浜】金妻倶楽部~その29~【ハレ系】


【横浜】金妻倶楽部~その29~【ハレ系】
1 :名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 18:06:21.47 ID:8rr6/vfb0
モバイル:http://www.yk-kintsuma.com/i/index.htm
PC:ttp://www.yk-kintsuma.com/main.htm

前スレは
~その28~です
【横浜】金妻倶楽部~その27~【ハレ系】
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/nuki/1299933860/

新人がんばれ
中堅気合を入れろ
ベテラン初心にかえれ


2 :名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 18:19:45.82 ID:0xbiTCZ20
2ゲットですかね???

>>1乙です。



3 :イノウエの息子:2011/07/23(土) 18:20:47.19 ID:3OVQTt5S0
>>1
乙。堂々の2ゲット。でもついにタッテシマッタカって感じ。
またイノウエが来ると思うと憂鬱だ。
汗臭い時は、即を要求しないでね。仮性の人は剥いてよく洗おうね。



4 :名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 18:43:26.06 ID:uKaC5lvMO
>>1乙π
またよろしくね


5 :ある人の体験談:2011/07/24(日) 00:36:49.18 ID:dabLVd1tO
>>1乙 前スレの続き

(´・ω・`)その翌日、再びイノウエが学校を休んだ。
俺はイノウエの家に、プリントを届けに行った。
狭くて薄暗い部屋の中で、話が始まる。
2月終わりに学校の恒例行事として、スケート教室があった。
四年以上が全員バスで、一時間ちょっと走ったスケート場まで行く。日帰り遠足で、皆が楽しみだった。
イノウエが話す。
川 ゚ -゚)「スケート教室、来週だよね。行けるかな」

(´・ω・`)「なんで?行くでしょ」

川 ゚ -゚)「うん。具合が良くなれば」

(´・ω・`)「大丈夫だよ。きっと行けるよ」

川 ゚ -゚)「私、こう見えてもスケート得意なんだよ」

(´・ω・`)「へえ。そうなんだ」

川 ゚ -゚)「うん。一緒に滑りたいね」


6 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 00:49:42.32 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)「うちの姉ちゃんがスケート好きで、親父に連れられてよく行ったよ。大泉スケート場」

川 ゚ -゚)「私もパパが上手で教えてくれた。大泉何回も行ったよ。もしかしたら、その頃会っていたかもね」

(´・ω・`)「一人っ子なの?」

川 ゚ -゚)「そうよ」

(´・ω・`)「じゃあ、可愛がってもらっただろ」

川 ゚ -゚)「きっと小さな時はね。ちゃんと生活していたし、家の電気もついていたし、暖かい夕食を食べていた。
可愛い新品の洋服も買ってもらった。いつからこうなったのかな」

(´・ω・`)「そろそろ寝て、良くならないと。スケート教室行けなくなる」

川 ゚ -゚)「うん。でも行けないかもしれない」

(´・ω・`)「なんで?」

川 ゚ -゚)「だってママが、学校にお金払っているかわからない。給食代もまともに払ってないし。
それに着るものないよ。まさかこのボロジャージじゃ、皆に馬鹿にされちゃうし」


7 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 01:00:49.56 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)「着るものなんか、どうでもいいじゃないか」

川 ゚ -゚)「私は気にしないけど、皆がジロジロ見るのが嫌なの。
いかにも貧乏娘の、バイ菌持ちみたいな目で見られるのが耐えられない。楽しくもないし」
6時過ぎで、電気のつかない部屋は真っ暗で、お互いの顔の輪郭も見えなくなってきた。
(´・ω・`)「じゃあ、帰る」
と言って立ち上がる。
川 ゚ -゚)「ありがとう。また来てね」
イノウエは積極的に声をかけてきた。
俺はそれには、はっきりと返事をせず、
(´・ω・`)「スケート行けるように治して、一緒に滑ろう」
その時に、心からだったか、思ってもいなかったのかは、正直覚えていないが、そんな事を言ったことは間違いない。


8 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 01:19:19.30 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)夕食の後、宿題をやっている時に、姉ちゃんに今日の見た事を喋った。
姉ちゃんは、そんな厳しい生活を強いられている友達は、見た事がないと言っていた。
姉ちゃんは、洋服や髪型といった、オシャレにも興味を持ち始めていたが、
考え方は非常にまともで、道徳の授業では、模範回答を言ってしまうような正義心も強かった。
(´・ω・`)姉ちゃんはイノウエに関心を持ち、俺の話を真剣に聞いてくれた。
スケート教室の話をした。
イノウエは、姉ちゃんと同じくスケートが上手くて、大泉で滑っていたらしいと 。
姉ちゃんは、いきなり言った。
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ。今度の日曜日、久々に大泉に行かない?最近あそこ全然行ってない」

(´・ω・`)「いいよ、べつに。でも来週だよね。スケート教室」

ξ゚⊿゚)ξ「だからその時に、上手く滑れるように行きたいの」

(´・ω・`)「いいよ。母ちゃん、お金くれるかなあ。今月の小遣い無いよ」

ξ゚⊿゚)ξ「私が頼むよ」

(´・ω・`)「じゃあ行く」

ξ゚⊿゚)ξ「それでさ。イノウエさんも誘って。一緒に滑りたいから」


9 :ある人の体験談:2011/07/24(日) 01:34:10.24 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)その週の木曜日、俺はプリント届けのために、再びイノウエの家に行く事になった。
アパートの玄関で靴を脱ぐ。
脱ぎ捨てられている靴は、どれも踵が踏まれていたり、真っ黒に汚れた物ばかりだ。
俺は廊下を進み、イノウエの部屋の扉をノックする。
何も反応が無い。
思いきって声を出す。
(´・ω・`)「俺だけど」
ちょっとして鍵を開ける音がして、扉が小さく開く。
俺は滑り込むように中に入り、すかさず鍵をかける。
(´・ω・`)「どう?具合は」

川 ゚ -゚)「だいぶ良くなった。熱も無いよ。明日は学校に行きたいな」

(´・ω・`)「無理しない方がいいんじゃない?」

川 ゚ -゚)「ありがとう。でもここにいると怖いの。変なおじさんが毎日来るし」

(´・ω・`)「借金取りのおじさんか。じゃあ、来週のスケート教室も行けそうだね」

川 ゚ -゚)「うん。行きたいな」

(´・ω・`)「実は今度の日曜日に、姉ちゃんとスケート行く事になった。一緒に行こうよ」

川 ゚ -゚)「えっ?」


10 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 01:53:30.94 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)「スケート上手いって話をしたら、姉ちゃんが一緒に行きたいんだって」

川 ゚ -゚)「もしかして大泉?」

(´・ω・`)「もちろん」

川 ゚ -゚)「行きたいけど、お金が無いよ」

(´・ω・`)「大丈夫。心配ないよ。姉ちゃんに払ってもらうから」

川 ゚ -゚)「そんなわけにいかないよ」

話をしながら、うまいストーリーを思いついた。
(´・ω・`)「姉ちゃん最近スケートやっていなくて、自信無いんだって。
クラスに好きな男がいて、かっこいい所を見せたいけれど、いきなりだと自信無いから、練習したいんだって。
だから二人共、練習に付き合わされるってわけ。
親も一人じゃ危ないからダメと言って、俺にお金を出すから、ついて行きなさいって言うんだ。
だから本当に気にしないでいいからね」

川 ゚ -゚)「でも、着るものが無いな。手袋はあるけどね」

(´・ω・`)「大泉は屋内リンクだから、我慢できる寒さだし、自転車で行くから、交通費かからない」
と言ってハッとした。


11 :ある人の体験談:2011/07/24(日) 02:10:30.46 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)「自転車あるよね?」

川 ゚ -゚)「親のボロいのだったらある」

(´・ω・`)「よし、決まった。10時に迎えに来る」

川 ゚ -゚)「本当にいいの?私の姿を見たら、びっくりするんじゃないかなぁ」

(´・ω・`)「そんな事より、好きなボーイフレンドの事で、頭が一杯さ」

川 ゚ -゚)「ねえ。手を繋いで滑ってくれる?」

(´・ω・`)「そりゃ恥ずかしいよ」

翌日の金曜と土曜、イノウエは病気明けで登校してきた。
イノウエが久しぶりに登校してきても、皆は声をかけるわけでも、ノートを貸すわけでもない。
学校では全く知らん顔だったが、俺達は、お互いに気になっていたはずだ。
土曜の放課後に、たまたまトイレ近くですれ違った。
ブラウスと、もう小さくなって薄汚れた黄色のカーディガンに、紺の長ズボン姿で、水色ジャージよりは女の子ぽく見えた。
みすぼらしい姿で哀れだった。


12 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 02:26:21.57 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`)「寒くないの?」

川 ゚ -゚)「うん。今日は、明日着るためにジャージ洗ったから、着るもの無い」

(´・ω・`)「じゃあ明日な」

イノウエは頷く。
会話終了。

日曜日の朝になった。
母ちゃんに見送られて、姉ちゃんと自転車に乗る。
姉ちゃんと二人で、自転車で並んで走るなんて、久しぶりだ。
(´・ω・`)「姉ちゃん。今日は姉ちゃんがスケート教室の時に、好きなヤツに上手なところを見せる為の練習に、付き合ったという事になっているからね」

ξ゚⊿゚)ξ「何よそれ!まあ何でもいいわ」

俺は手袋と、お金を確か、三千円程度が入った小さな袋を
自転車の横に付いている、折り畳み式のカゴに入れていた。
姉ちゃんは前カゴに、母ちゃんが握ってくれたオニギリやタオル他、必要な物が入っているみたいだ。
が、荷物が大きすぎる。
いつもそうだ。旅行の時も、要らない物を持って行きすぎるのだ。


13 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 02:46:40.71 ID:dabLVd1tO
イノウエのアパートに着いた。

(´・ω・`)「ここだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「うわぁ。これは古くて小さな建物ね」

(´・ω・`)「ここの一階だ」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、呼んできたら」

(´・ω・`)「うん」
俺は扉をノックした。
(´・ω・`)「オレ」
ちょっとすると、イノウエが出てくる。
川 ゚ -゚)「すぐ用意するから、外で待っていてね」

(´・ω・`)「オッケー」

5分位でイノウエは出てきた。
昨日、銭湯に行ったのだろうか、顔も髪の毛も綺麗に洗った感じで、髪の毛は後ろを輪ゴムで結んであった。
いつもとフインキが違い、地味ではあるが、美少女だった。

川 ゚ -゚)「こんにちは」

ξ゚⊿゚)ξ「こんにちは。じゃあ行きましょう」

川 ゚ -゚)「自転車取ってくる」

裏から、お母さんと兼用なのか、大人ものの古い自転車を持ってきて、
カゴにピンクの巾着袋を入れた。


14 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 03:05:14.37 ID:dabLVd1tO
姉ちゃんが自分のリュックから、一組の手袋を出した。
ξ゚⊿゚)ξ「手袋持ってきた?」

川 ゚ -゚)「はい」
イノウエは、左右がヒモで繋がった、毛糸の手袋を袋から出した。
ξ゚⊿゚)ξ「その上からこれをはめて。私が昔使っていた物で、あちこち禿げているけど、穴は開いていないよ。
自転車も30分以上乗るから、手も冷たいし」

川 ゚ -゚)「いいの?」

ξ゚⊿゚)ξ「もちろん、イノウエさんのために持ってきたのよ」

ξ゚⊿゚)ξ「それから、そのジャージだけじゃ寒いから、これも着て」
と言いながら、カゴのリュックからジャンパーを出した。
胴体が薄い青緑色で、両袖が黄色のジャンパーで、姉ちゃんが最近まで、お気に入りで着ていた物だ。
ξ゚⊿゚)ξ「これも私のお古なんだけど、その格好じゃ寒いから上に着てね。
この前まで具合悪かったんでしょ。また熱が、ぶり返したら大変だし、暖かいよ」


15 :ある人の体験談:2011/07/24(日) 03:22:03.35 ID:dabLVd1tO
これじゃあ、まるで俺が、イノウエの話を何でも姉ちゃんに話しているみたいだ。
膨らんだリュックの中は、これだったんだ。
姉ちゃんの用意周到さにびっくりした。
(´・ω・`)「ほら、姉ちゃん、新しいジャンパー買ってもらったから、着ちゃいなよ。
この前までずっと着ていたから、少し汚れているけど」

川 ゚ -゚)「うん」

俺は、姉ちゃんから受け取り、バトンパスのようにイノウエに渡した。
姉ちゃんが2シーズンほど、毎日のように着用していたから、黄色の袖部分や青緑の前胸部分に汚れがあったが、
黒ずんだ水色ジャージにくらべれば、遥かにまともだ。
イノウエが、すごく嬉しそうな顔をしている。
こんな明るい顔を見るのは初めてだ。
赤と白の新しいジャンパーを誇らしげに着た姉ちゃんが、さっそうと、かなりのスピードで前を走る。
後ろから、イノウエと俺が並んで付いて行く。
途中でイノウエが、
川 ^ -^)「手袋とジャンパー、とっても暖かいよ」

川 ^ -^)「お姉さん、スケート上手なのかなぁ」
とはしゃぐ。


16 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 03:31:05.58 ID:dabLVd1tO
(´・ω・`) つづく

>>3

(´・ω・`)恐れなくてよろしい。
あと残り、約半分ほどですから。


17 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 10:15:50.04 ID:Hh3f958O0
金妻に関係ないレスは止めるべき!別のスレッドに移るべき!

削除ガイドラインの「投稿目的の削除対象」もしくは、「掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿」
に該当するのではないでしょうか?

「ある日の体験談」さん
あなたの投稿は、削除人により削除されても文句はないですよね?


18 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 13:16:52.18 ID:FdjyxyHfO
>>17正解だけど熱くなり過ぎ


19 :名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 22:42:19.61 ID:dabLVd1tO
>>17
(´・ω・`)この体験談には、風俗店で遊ばれる方々への、
ある種のヒントがおりこまれております。
(´・ω・`)それが何なのか、解るか解らないないかは、あなたしだい。
(´・ω・`)読むか読まないかも、あなたしだいです。


20 :ある人の体験談:2011/07/26(火) 00:52:04.75 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)大泉のスケートリンクに着いた。

姉ちゃんが3人分のチケットを買ってくれた。
イノウエが、親から少しのお小遣いを貰ってきたみたいで、払おうとしていた。
が、姉ちゃんは、私の為に来てもらったからと言いながら、受け取らない。

(´・ω・`)靴を借りる。屋内リンクは、思ったほど混んでいない。
久しぶりの俺は、恐る恐る氷に足を踏み出す。
姉ちゃんは流石に上手く、すぐにリンクの上で、慣れた感じで滑る。
イノウエは最後にリンクに出てくる。
久しぶりで、足が思うように前に出せず、いきなり転ぶ。
でもすぐに立ち上がり、滑り始める。
(´・ω・`)最初はフェンスに手が届くような、近い所を滑っていたが、慣れてくると、みんな転ばずに一周できる。
でも調子に乗ると転んだ。「いてっ」と言いながら大笑いをした。


21 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:06:49.74 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)俺がたまたま転んだ時に、イノウエが近くにいて、手を差しのべてきた。

なんとなく掴んで立ち上がる。イノウエの手を握る。
カサカサして冷たい手だ。イノウエがニコッとする。

今度はイノウエが尻餅をつく。俺は手を引っ張って起こしてあげた。

川*゚ -゚)「ありがとう」
照れた顔でイノウエが言う。
その頃、姉ちゃんは、かなりのスピードを出して、俺達が2周する間に3周滑る感じだった。
姉ちゃんの赤と白のジャンパーが、リンクに映えてかっこいい。
お腹がすいたから、お昼という事になり、リンクまわりにある「コカ・コーラ」とかのベンチに座る。
気持ちが良かった。イノウエも楽しそうだ。


22 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:17:01.47 ID:CqdJ8I0xO
川 ゚ -゚)「すごい。このおにぎり、お姉さんが作ったの?」

(´・ω・`)「姉ちゃんが作れるわけがないじゃん。母ちゃんだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、私だって作れるよ。とにかくたくさん食べて」

川 ゚ -゚)「お姉さんスケート上手い」

ξ゚⊿゚)ξ「イノウエさんも、大分思い出したんじゃない?」

川 ゚ -゚)「調子いいと思うと、転んじゃうの」

(´・ω・`)「俺が一番下手だな」

ξ゚⊿゚)ξ「イノウエさん、うちの弟にスケート教えてあげて」

川*゚ -゚)「そんな~」
イノウエの顔が、バッと赤らむ。
ワイワイ話をしながら気がつくと、おにぎりを全部平らげてしまった。
イノウエがポツリと言う。

川 ^ -^)「すごく楽しい」


23 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:23:58.19 ID:DxRbvXurO
ヒントなんて誰も聞いてないし
面白くもない文章を書くお前が悪い


日記に書けよ、頭イカれてるのか?


24 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:25:13.65 ID:DxRbvXurO
ヒントなんて誰も聞いてないし
面白くもない文章を書くお前が悪い


25 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:30:06.31 ID:USxyA3YRO
こんな日記でも、思わず涙腺を緩める金妻一の人気嬢(本名井上)。さらに嗚咽。


26 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:31:24.91 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)午後は姉ちゃんが、ターンやバックを教えてくれた。

それから二人で滑りなさいと言われ、俺とイノウエは、手を繋いでリンクをグルグル回った。
小学校だから恋人同士というより、仲のよい兄弟という感じだった。
転ぶと相手に手を出して引っ張りあげ、二人で転ぶと大笑いをした。
早くも滑走時間が終りに近づき、姉ちゃんの「終りだよ」の声で、リンクから上がった。

帰りにマクドナルドに寄り、ハンバーガーとポテトを食べる。
マクドナルドは、うちの街にも最近できたから、イノウエは初めてだったらしい。
そしてハンバーガーが美味しいと、喜んで食べていた。

(´・ω・`)「面白かった」

ξ゚⊿゚)ξ「二人で手を繋いで、楽しそうに滑っていたじゃない」

(´・ω・`)「うるさいよ。姉ちゃん、皆に内緒だぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「わかっているって。だけどお似合いだったよ」


27 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:43:50.52 ID:CqdJ8I0xO
川 ゚ -゚)「お姉さん上手。どうもありがとう。来週も上手く滑れそうですね。
リンクで一緒に滑っているところを探しますね」

ξ゚⊿゚)ξ「えっ。あっそうね。でもあなたたちみたいに、手を繋ぐほど仲良くないからね」

(´・ω・`)「俺達だって、さすがに皆がいる所じゃ手は繋がないよ」

川 ^ -^)「私が追っかけて捕まえて、手を握っちゃおうかな」

ξ^⊿^)ξ「イノウエさん、その作戦いいわ」

川 ゚ -゚)「あれ?それ食べないの?」

俺がハンバーガーの中に挟まっているピクルスが嫌いで、トレイに出しているのを見つけて、イノウエが言った。

川 ゚ -゚)「もったいないよ。私食べる」
と言って、つまんでくわえてしまった。


28 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:46:10.70 ID:CqdJ8I0xO
>>25
(´・ω・`)意味わからん。そんな人いるの?


29 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:59:53.80 ID:CqdJ8I0xO
川 ゚ -゚)「いいな。お姉さんと仲が良くて」

(´・ω・`)「全然、仲良くないよ。今日だけだよ。いつもは姉ちゃんと一緒に遊びに行かないし、家でも喧嘩ばかり」

川 ゚ -゚)「私は一人っ子だから羨ましい。お姉さん欲しかったな」

ξ゚⊿゚)ξ「弟はいても、あまり役立たないよ」

(´・ω・`)「うるさいな。姉ちゃんは」

川 ゚ -゚)「うちのパパ、仕事がうまくいってないみたいで、最近帰ってこない。
ママは、昼位から夜遅くまではずっと働いているから、家には誰もいない。
それに学校でも皆、私と話をしてくれないから、誰とも話をしない日もあるんだ 」

ξ゚⊿゚)ξ「なんでクラスの皆は、話さないの?」

川 ゚ -゚)「わからないけど、うちが貧乏で、私が汚い格好をしていて、皆と遊びにも行けないからです」


30 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 02:12:11.78 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)「俺が話をすると、皆からハブンチョ(仲間はずれ)にされる。だから話をしない」

ξ゚⊿゚)ξ「そんなのかわいそうじゃない。話をしてあげなさいよ」

川 ゚ -゚)「いいんです。だってテレビの話も、漫画の話も、おもちゃの話も、新しく買って貰った洋服の話も、私は何もわからないから。
銭湯行く約束しても、毎日行けないから」

それからまた自転車に乗って、イノウエの家に到着した。

ξ゚⊿゚)ξ「春になるまで、そのジャンパーと手袋使ってね。そのまま着ていていいからね」

川 ゚ -゚)「そんな~悪いです」
イノウエはジャンパーを脱ごうとしていた。

ξ゚⊿゚)ξ「来週のスケート教室の時も、それ着てね。そうしたらあなたのこと、すぐに見つかる」

川 ; -;)「本当にいいんですか?ありがとうございます。嬉しい」

イノウエは涙を流していた。


31 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 02:23:37.78 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)「姉ちゃんありがとう」

家に帰りながら、俺は素直にお礼を言った。

(´・ω・`)「イノウエは、すごく喜んでいたな。姉ちゃんのおかげだよ。それにジャンパーも貸してあげたからね」

ξ゚⊿゚)ξ「ジャンパーの事は、母ちゃんに内緒だよ」

(´・ω・`)「でも、あのジャンパーないと、すぐにバレるかもよ」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫。今は新しいこっちの方が、お気に入りで毎日着ていると思っているから、無いことに気づかないよ。
もし聞かれても、学校のロッカーに置いてきちゃった、とか言ってごまかすよ」


32 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 02:33:35.46 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)「イノウエは、何で皆から避けられるのかなぁ?」

ξ゚⊿゚)ξ「わからないけど、やっぱりお風呂に入らないからかな。髪の毛も脂性だし、ニキビや吹き出物もあるし、爪も黒い。
でも、とってもいい性格だと思うよ。みんな彼女の事をわかっていない。笑顔もかわいいし、素直だね 」

(´・ω・`)「でも、姉ちゃん。別に俺はイノウエのこと、好きなわけじゃないからね」

ξ゚⊿゚)ξ「あら、どうだか」

(´・ω・`)「姉ちゃんこそイノウエの話、母ちゃんに内緒だぞ!」

(´・ω・`)ξ゚⊿゚)ξ「ただいま~」

そんな会話をするうちに、家に着いた。


33 :ある人の体験談:2011/07/26(火) 02:35:29.72 ID:CqdJ8I0xO
(´・ω・`)  つづく…かも


34 :名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 11:40:03.90 ID:tnh/Dl/m0
>>25
kwsk


35 :名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 03:52:16.66 ID:wqpspXVTO
(´・ω・`)大泉のスケート場に行った、翌月曜日には、二人は何事もなかったように登校した。
学校では何も話さなかったと思う。
休み時間にクラスの男女が、自分の席のそばで、ワイワイ話す声が耳に入ってくる。

从'ー'从「ねえねえ。イノウエさん、いつもと違う洋服着ているよ」

*(‘‘)*「ほんとだ。あんなジャンパー持っていたんだね」

( ´∀`)「あんなの持っているなら、何で今まで着て来なかったんだ?」

( ^Д^)「やっと買って貰ったんだよ」

普通ならどうでもいい会話だが、みんな食い込む。
クラスの中でも特にイノウエに、いつも酷い言葉を浴びせていじめている、女番長?!のマユミが口を出す。

从 ゚∀从「でも、下駄箱のとこで珍しいと思ってよくみたらね、
かなり汚れていたから、新品じゃなくてお古だよ。きっと」

そう言ったマユミが、いきなりイノウエの席に近寄る。


36 :名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 04:08:24.49 ID:wqpspXVTO
从 ゚∀从「こんなかわいいジャンパー買って貰ったんだ」

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「かわいいから、私に着させてよ」

川;゚ -゚)「…」

マユミが無理矢理ファスナーを掴んで下ろそうとする。
イノウエが抵抗して立ち上がる。

从 ゚∀从「あれ?新しい割には、随分染みつけちゃって。わかった。
新品じゃないんだ。誰かのお古なんだぁ~。お古しか着れないもんね」

皆に聞こえるように大声で言う。

イノウエは突然泣き出すと、何か叫びながら走って廊下に出て行く。
周りの女子が、ちょっと言い過ぎだ、みたいな事を言う。
俺は知らん顔を装っていたが、仲裁に入る勇気もなく、すごく心配になり見に行く。
階段の踊り場の壁に向かって、イノウエは泣いていた。
たまたま現場にいなかった、クラスの女子が横を通りかかり、

('、`*川「どうしたの?もうすぐチャイム鳴るよ」

と声をかけていた。


37 :名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 04:23:45.05 ID:wqpspXVTO
川 ; -;)「みんなにはわからないのよ。みんなもういや」

と泣きながら言っている。
その女子がイノウエの手を引っ張り、教室に連れて戻った。
その場はこれで終息したが、翌週またこの続きのもめ事が発生する。

(´・ω・`)いよいよ待ちに待った、スケート教室の日がやってきた。
気持ちのいい冬晴れで、学校からバスで一時間少し位の距離だった。
車内は、歌やクイズ等で賑やかだったが、イノウエはポツンと隣の子とも喋らずだった。
そのうちにお弁当の話題になり、ウインナーだ、卵焼きだ、コロッケだの、おかず自慢になる。
意地悪なマユミが、イノウエにマイクで質問する。

从 ゚∀从「イノウエさんの、弁当の中身は何だぁ?」

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「教えてくれてもいいじゃない」

マユミが調子に乗って茶化す。

川 ゚ -゚)「…」

俺はイノウエより後ろの席だったので、表情が見えない。


38 :名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 04:38:37.47 ID:wqpspXVTO
(=゚ω゚)ノ「梅干し一個だよ」

( ゚д゚ )「沢庵かな?」

( ^Д^)「コッペパン一個だ」

車内後ろから声がする。

そこでいきなりイノウエが立ち上がる。

川 ゚ -゚)「持ってくるのを忘れました」

一瞬シンとなるが、すぐに大きな声でマユミが余計な事を言う。

从 ゚∀从「忘れたんじゃなくて、ご飯もオカズも家に無いんじゃないの?」

川;゚ -゚)「違うの!忘れたの」

イノウエは真剣に否定する。

从 ゚∀从「嘘ついてる、この女。嘘つきって言ってやる」

さすがにマズイと思ったのか、担任が、「大丈夫よ。先生が用意します」
「ずるいよ先生は~」みたいな会話があったはずだ。
先生はいつもその場限りで、抜本的な解決をしない。


39 :ある人の体験談:2011/07/27(水) 04:45:35.33 ID:wqpspXVTO
(´・ω・`)しかし、ここでもうちの姉ちゃんの、用意周到さにびっくりする。

自分達よりも先に、6年生のバスが到着していたが、貸靴借りる所で姉ちゃんは待ち構えていて、おむすび2個が入った袋をそっと渡していた。

どうやら姉ちゃんは、自分と俺のおむすびを1個ずつ別の袋に入れて、イノウエ用に準備しておいたらしい。


40 :名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 22:46:46.33 ID:kJtfM5GT0
ある人の体験談さん
ペースが落ちてるんじゃない!
うざいから、今晩じゅうに残り全文書いてしまえよ!
>>19
何がヒントだか、わかるやつがいる?
これだけ書き込みをした以上、しっかり締めくくってもらわないと!


41 :名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 04:27:28.66 ID:fQkqchdSO
(´・ω・`)ともかくみんな滑り始めた。

午前中は上手な先生によるレッスンで、午後は自由に滑れる事になっていた。
隣のクラスの太ったオヤジ先生が、意外に上手いのにびっくりした。
きっと子供の頃に、凍結した田んぼで滑ったクチだろう。
レッスンのグループも違うので、滑りながらイノウエと話す事はなかったが、
見渡すと、黄色と青緑のジャンパーをすぐ探す事ができた。

(´・ω・`)昼休みになり、クラスのメンバーが固まって食べている一番端で、イノウエは食べていた。
みんなは、イノウエがちゃんと、おむすびを食べていたのにびっくりしていた。
近くにいたマユミが、仲のいい男子と話している。

从 ゚∀从「あの子ちゃんと、お弁当持っている」

( ´_ゝ`)「先生があげたんだよ。きっと…」

真相を知るのは俺だけだ。

从 ゚∀从「イノウエがあんなに上手いと思わなかった。」

( ・∀・)「本当だよ。マユミよりずっとお上手」

从 ゚∀从「うるさい!」

こんな会話が続く。


42 :名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 04:41:52.31 ID:fQkqchdSO
確かにマユミは転ぶ事が多すぎで、上手く滑れていなかった。
男子からも、

( ゚д゚ )「マユミは下手くそ」

( ^Д^)「センスねえな」

と言われていた。

午後は自由滑走だった。
それなりに一生懸命滑っていると、後ろから背中を押され、何だ?と思ったら、
黄色と青緑のジャンパーを着たイノウエが、さっそうと追い越して行く。
リンクを半周した更衣室や、食堂のある小屋と反対側の、
ちょっと死角になる部分で、イノウエが俺を待ち伏せしていた。

(´・ω・`)「全然追いつかないよ。みんな滑りが上手いと誉めているよ」

川 ^ -^)「へへへ」

(´・ω・`)「目立っているよ」

川 ^ -^)「お姉さんの方が、かっこいいよ」

ちょうどそこへ、赤と白のお気に入りジャンパーを着た姉ちゃんが通りかかり、近づいてきた。


43 :名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 04:57:37.22 ID:fQkqchdSO
川 ^ -^)「おむすびありがとうございました」

ξ゚⊿゚)ξ「2つで足りた?ごめんね。少なくて」

俺はこの時に知ったのだが、実は学校の廊下での立ち話で、
姉ちゃんが弁当を持って行くから、安心しなさいと話していたらしい。

川 ^ -^)「このジャンパー着て滑ると、何だか上手く滑れる気がします」

ξ^⊿^)ξ「そりゃそうよ。私が着ていたものだからね」

とか言いながら、姉ちゃんはまた滑って行った。

最後にクラス対抗のリレーがあった。
1人が半周(だったと思うけど、もしかしたら1/4周)ずつ速さを競うもので、
各クラスで背の小さい順に、交互に分かれて2チームずつだから、学年で8チームで争った。
(´・ω・`)俺はイノウエと同じチームだった。
小さい順に滑ったので、俺の方が先に滑った。
俺が滑っていると、コーナーの所でイノウエが、

川 ゚ -゚)「頑張って!」

と大きな声で応援してくれた。


44 :名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 05:09:35.06 ID:fQkqchdSO
(´・ω・`)うちのクラスの2チームは、両方とも速い方だった。

後半で俺と別のチームのマユミが登場した。
マユミは運動神経が悪くなかったと思うが、スケートは上手ではなくて遅かった。
このチームはマユミのおかげで、大きく順位を落とした。
一方、俺のチームは、イノウエが頑張って、一度はトップに躍り出た。

(´・ω・`)イノウエが滑っている時に、うちのチームのメンバーは、
みんなイノウエを大きな声で応援した。
結果的には、その後に滑った男子が他のクラスに抜かれて、
確か2位だったと思うけど、イノウエはみんなから速いと誉められた。
マユミはきっと悔しかったに違いない。


     続く


45 :ある人の体験談:2011/07/28(木) 05:15:56.05 ID:fQkqchdSO
>>40
(´・ω・`)無理を言うお方じゃのう。

(´・ω・`)やっと、2/3ほど終わったとこですぢゃ。

(´・ω・`)日曜日には、終われるものと思われます。


46 :名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 17:26:41.45 ID:xl6h0NSC0
基なしってのは噂で聞いてたが(´∀`)
悔しい、コレをもっと早く知ってれば・・・。
http://under-bust.info/yariman.html


47 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 01:13:50.08 ID:J0hAoajl0
久しぶりに来たよw


48 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 03:50:52.92 ID:9Dw26SMaO
(´・ω・`)その翌週、イノウエとマユミの間に、再び火花が散った。

この頃になると、マユミがイノウエを必要以上に意地悪をしている事が、クラスの皆にもわかってきて、
マユミ派とマユミにつかない派で、二分されるようになってきた。
きっかけは、些細な事だった。
1時限目は体育で、体育館でドッジボールをやっていた。

(´・ω・`)以前にも書いたが、イノウエは球技が得意だった。
たまたまイノウエのボールに、マユミが当たりアウトになる。
マユミは馬鹿みたいに腹を立てている。
そしてチャイムが鳴り、ゲーム終了の笛が鳴る。
挨拶をして教室に向かう。
冬の1時限目の朝は寒いから、みんな体育着の上にジャージやジャンパーを羽織っているが、
体を動かすに連れて暑くなるから、脱いで放っておく。
それらを取って教室に向かうのだ。


49 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 04:10:28.00 ID:9Dw26SMaO
皆が帰りだした時に、イノウエがウロウロしていた。

(´・ω・`)「どうしたの?」

川;゚ -゚)「あれ?私のジャンパーが無い」

ほとんどの皆は知らん顔だが、2~3名反応する女子がいる。

ノパ⊿゚)「誰か間違えて持って行ったんじゃない?」

(*゚ー゚)「何も着て来なかったんじゃない?」

リハ*゚ー゚リ「そうだよ。教室に行ってみようよ」

('、`*川「間違えて、イノウエさんのジャージ持っている人いますか?」

川;゚ -゚)「ジャージじゃなくてジャンパー。あれが無いと私困る。」

ミセ*゚ー゚)リ「だけど、イノウエさんの不潔な洋服持って行く人いる?」

ノパ⊿゚)「そうよね。臭いもんね」

(*゚ー゚)「行こう、行こう」

そこへ普段おとなしい女子が近寄る。

*(‘‘)*「さっきマユミがあそこに隠していたよ」

指差したのは、マットや跳び箱がしまってある部屋だ。


50 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 04:30:18.76 ID:9Dw26SMaO
イノウエが走って取りに行くと、すぐに見つけたようで、

川 ゚ -゚)「ありがとう。見つかった」

と言いながら戻ってきた。

その日、2時限目の書道(毛筆)の時間では、故意ではなかったのだが、誤ってイノウエが、1つ前の席の子の上着を汚してしまった。
椅子にかけてあった赤いジャンパーの肩の部分に、イノウエの墨のついた筆が触れてしまい、黒い染みが付いてしまったのだ。
その授業後の休み時間に、前に座っていた子(名前は忘れたので、ヒロコにする)が気づいて騒ぎ出した。

ノパ⊿゚)「ひどい、イノウエさん。あんたでしょ、私のジャンパーのここに墨を付けたのは」

川 ゚ -゚)「え?私じゃない」

ノパ⊿゚)「あなたに決まっている。だってこんなの付いていなかったもん」

川 ゚ -゚)「私、知らないもん」

ノパ⊿゚)「どうしてくれるのよ。サイテー。洗濯しても落ちないんだよ。お母さんに怒られる。謝りなさいよ」

川 ゚ -゚)「ごめんなさい。でも私…」

ノパ⊿゚)「だって今の時間に、あんたが付けたに間違いないじゃない」

ヒロコは徹底的に攻撃をした。


51 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 04:47:17.94 ID:9Dw26SMaO
そこへ例の如くマユミがやって来る。
ヒロコがマユミに告げ口する。

从 ゚∀从「あんたヒロコの洋服汚して謝らないの?」

川 ゚ -゚)「ごめんなさい」

从 ゚∀从「聞こえないよ。もっと大きな声で謝りなよ」

川 ´ -`)「ごめんなさい」

从 ゚∀从「あんたみたいなボロ服じゃなくて、ヒロコの洋服は高いんだよ。どうするの?こんなに汚してしまって…」

小学生社会で、よくありがちな揉め事が繰り広げられ、やがてチャイムが鳴った。

4時限目が図工の時間だった。
この頃の小学生の図工では、冬になると版画の制作があった。
板を彫刻刀で削り、ローラーでインクを縫って紙を被せて、バレンで擦りながら押し当てるものだ。
インクを塗る専用の机が教室の前に用意され、順番に版を持って行きインクを塗る。
席の縦一列ずつ、6~7人前へ行ってインクを塗る。
イノウエと前席のヒロコは、同じ組でインクを塗っていた。


52 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 05:06:06.51 ID:9Dw26SMaO
ここでこの様な事があったらしい。
イノウエがローラーで一生懸命インクを版に塗っている時に、ヒロコが後ろに来て、

ノパ⊿゚)「うわ~。きたな~い。指真っ黒になっちゃった。ごめんなさい」

と言いながら、黒インクで汚れた指をイノウエのジャンパーの肩口に擦り付けた。
黄色い肩部分に黒い汚れが付く。

川;゚ -゚)「えっ?」

ノパ⊿゚)「だってあんた私の洋服だって汚したじゃない。おかえしよ」

イノウエが席に戻ってバレンで擦っていると、
今度はインクを塗りに行くマユミが、横を通りかかる際に、持っていた版をわざとイノウエにくっつける。
イノウエのジャンパーの、フワッとした黄色い後ろ袖部分に、黒いインクが広い範囲で付き、斜め後ろから見ても目立つ。

川;゚ -゚)「ひどい」

从 ゚∀从「だってあんただって、ヒロコの洋服を汚したでしょ。ヒロコがかわいそうじゃない」

川;゚ -゚)「こんな事しなくたっていいじゃない」

从 ゚∀从「やっとヒロコの気持ちがわかった?」

川;゚ -゚)「私だってわざとじゃないよ。しょうがないよ。触れちゃったんだから」


53 :ある人の体験談:2011/07/29(金) 05:17:17.05 ID:9Dw26SMaO
その授業が終わって、給食タイムにも揉め事が起こる。

給食当番だったマユミは、おかずを盛り付ける役割だった。
しかし、イノウエが並んでおかずを貰おうとしても、よそって貰えないのだ。

从 ゚∀从「あんたはパンだけでいいでしょ。スケート教室の時だって、わざと持って来なくて先生から恵んで貰ったくせに」

川;゚ -゚)「違うわ」

从 ゚∀从「だって、忘れたのに食べていたじゃない」

川;゚ -゚)「…」

後ろに並んでいた子が、「早くしてくれよ」と言うと、
イノウエは黙っておかず無しで席に行き、給食を食べずに何処かに行ってしまった。


      続く


54 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 07:24:37.13 ID:LxXwODIfO
だんだんLIFE(テレビドラマ)ぽくなってきた。とすると
イノウエ→北乃きい
マユミ→福田紗紀
と思って読むと、少しはうざくなくなる?


55 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 10:12:52.22 ID:6BWwEkmE0
小川って前日で売り切れるんだな


56 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 17:55:45.27 ID:SMyPwSHBO
>>55おっ・・・・久しぶりにまともなレスだな
個人的には武井さんが気になるが


57 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 20:09:28.08 ID:1mAEhOVx0
誰も読んでないのに長文をひたすら書きこむ馬鹿


58 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 22:34:54.72 ID:zLVoYb1AI
小川は出勤時間が遅いんだよ。
だから取れる客の数が限られてるんだよ。


59 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 23:01:43.77 ID:zkoOKzk5O
コースによるけど5・6人って所か…


60 :名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 23:04:51.22 ID:zkoOKzk5O
私はイノウエ続き楽しみに見ています(^_^)v


61 :ある人の体験談:2011/07/30(土) 02:30:47.19 ID:fjLAwMkEO
先生がマユミに「謝って来なさい」と促すが、マユミは、

从 ゚∀从「ムカつくから行かない」

とか言っている。

昼休みの時間が終わり、イノウエが戻ってきた。
給食は、誰かが既に片付けたらしい。
イノウエは体育着姿で、例のジャンパーを手に持っていた。
そしてそれを椅子にかけた。
汚された肩の部分が濡れているのが、斜め後ろの俺の席からは良く見えた。
(´・ω・`)きっとイノウエは、昼休みの間に、泣きながら姉ちゃんのジャンパーを洗っていたのだろう。
だけど墨汁や版画のインクじゃ、水で擦っても落ちるわけがない。

水曜日は5時限目が「学級会」で、それが終わると帰れる日だった。
学級会の初めに先生が話し始めた。
「最近特定のお友達に意地悪をする人がいます。皆で話し合いをして、仲の良いクラスにしましょう」
みたいな事を話して、司会の学級委員が前に出た。


62 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 02:42:56.24 ID:fjLAwMkEO
発言の言葉は、勿論すべて覚えているわけではないが、こんな議論が繰り広げられた。

lw´- _-ノv「クラスの中で、どんな意地悪が行われているか、発表して下さい」

ミセ*゚ー゚)リ「私は上履きが無くなる事がありました」

(*゚ー゚)「椅子の上に画鋲が置いてありました」

('、`*川「机の中に虫の死骸がありました」

リハ*゚ー゚リ「筆箱の中の鉛筆の芯が、全て折られていました」

从'ー'从「私の事をブタって言う男の子がいます」

みたいな感じで始まり、初めはみんな口が重かったが、だんだんと声が出る。

そしていよいよイノウエの話題に集中する。

ミセ*゚ー゚)リ「男子がイノウエさんの事をバッチイとか、不潔だとか言ってます」


63 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 02:55:03.41 ID:fjLAwMkEO
(*゚ー゚)「男子が『イノウエ菌』とか言って、擦り付け合っています」

( ^Д^)「だって、汚いんだもん」

リハ*゚ー゚リ「男子がイノウエさんの悪口を言います」

(=゚ω゚)ノ「うるせえな。男だけじゃないだろ。お前達だって嫌っているジャン」

('、`*川「みんなイノウエさんと話をしません」

( ´ー`)「イノウエが話をしないだけじゃん」

从'ー'从「今日も体育の授業中に、イノウエさんのジャンパーを隠した人がいました」

マユミは知らん顔だ。

ハハ ロ -ロ)ハ「何処にあったの?」

先生が口を挟む。

从'ー'从「体育館のマット置き場です」

ハハ ロ -ロ)ハ「誰ですか?やったのは」

「…」誰も名乗り出ない。
知っている子も、怖くて言い出せない。


64 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:06:06.71 ID:fjLAwMkEO
ハハ ロ -ロ)ハ「イノウエさんは、誰が隠したのか知っているの?」

イノウエはコクリと頷く。

ハハ ロ -ロ)ハ「イノウエさん、知っているなら言ってごらんなさい。勇気を出して」

川 ゚ -゚)「マユミです」

从 ゚∀从「いい加減な事、言うんじゃないよ。イノウエさんは私がやった所を見たんですか?」

マユミが反論する。
「そうだ。そうだ」野次が飛ぶ。
イノウエは見ていないから、うつ向いて黙っている。
ちょっとして声がする。

*(‘‘)*「私見ました」

イノウエが探している時に、何処にあるか教えてくれた子が告げる。

从 ゚∀从「何だよ、裏切り者。証拠はあるのかよ!」

マユミがいきり立つ。

ハハ ロ -ロ)ハ「でもマユミさん、あなたがやったんでしょ。正直に言いなさい」

先生が続ける。


65 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:19:16.14 ID:fjLAwMkEO
从 ゚∀从「だってイノウエさんは、私ばかりに狙ってボールをぶつけてくるんです」

マユミが言い訳をする。

ハハ ロ -ロ)ハ「ドッジボールと友達の物を隠すのは、ちょっと違うわよ」

さすがの俺も、たまらなくなって口を出した。

(´・ω・`)「その後の図工の時間にも、マユミがわざと、イノウエさんのジャンパーに、インクを付けました」

ハハ ロ -ロ)ハ「どこに付けられたの?」

先生がイノウエの席の横に行く。
イノウエは、椅子にかけてあった黄色と青緑のジャンパーの、黒く汚れた部分を見せながら『ここです』と指し示した。

ハハ ロ -ロ)ハ「これもマユミさん、あなたがやったの?洋服にインクなんか付けたら落ちないじゃない」

ノパ⊿゚)「違います。最初はイノウエさんから攻撃したんです。私の洋服に墨を付けました。それなのにイノウエさんは謝らないんです」

イノウエの全席のヒロコが話す。


66 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:32:52.93 ID:fjLAwMkEO
lw´- _-ノv「そうなの?イノウエさん」

司会が聞く。

川 ゚ -゚)「謝りました」

ノパ⊿゚)「あんなの謝った事になりません。どうしてくれるんですか?うちのお母さん、洋服汚すと凄く怒るんです」

川 ゚ -゚)「だって、わざとじゃありません。本当に知らないんです。いつの間にか付いてしまったんだと思います」

ノパ⊿゚)「冗談じゃありません。こんな墨を付けられたら困ります」

川 ゚ -゚)「…」

ノパ⊿゚)「以前もイノウエさんは、後ろから汚い手で、椅子にかけてある私の洋服を触りました」

( ´ー`)「ヒロコは馬鹿だなぁ。椅子にかけるからイノウエに汚されちゃうんだよ」

ノパ⊿゚)「そんな…。じゃあ私が悪いんですか?」

ハハ ロ -ロ)ハ「でもヒロコさん、仕返しはいけないわよ。わざとじゃ無いって言っているんだし。それにイノウエさんも、ちゃんと謝らないと駄目よ」

先生が続ける。

「そうだ。そうだ」とか、「イノウエ不潔」とか皆の声が飛んでいる。


67 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:51:20.25 ID:fjLAwMkEO
(´・ω・`)「ヒロコの後から、今度はマユミがインクをわざと付けました」俺は言った。

从 ゚∀从「わざとじゃありません。たまたまつまづいて、持っていた版が、イノウエさんの汚いジャンパーに当たってしまいました」
マユミが口を尖らせながら言う。

ハハ ロ -ロ)ハ「汚いは余計でしょ」先生が言う。

从 ゚∀从「だって、あんなお古のジャンパー、少し位汚れてもいいかな、と思って。イノウエさんは、普段汚れた服ばかり着ているから、気にしないと思いました」

*(‘‘)*「着ている物がお古かどうかは、わからないと思います」真面目な女子が言う。

从 ゚∀从「お古に決まっています。初めて着てきた日から、染みがいっぱいありました」マユミが返す。

ノパ⊿゚)「そうです。イノウエさんのジャージや体育着は、黄ばんでいて臭いです」

( ・3・)「イノウエさんは洗濯しないから、臭くて困ります」オエッという声がする。


68 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 04:07:11.62 ID:fjLAwMkEO
(・∀ ・)「イノウエさんは一年中体育着を洗いません。」

笑いが起きる。

(´ρ`)「イノウエさんはパンツも替えないそうです」

だんだん収拾が付かなくなってくる。

从 ゚∀从「お古という証拠があります」マユミが続ける。

从 ゚∀从「さっき、体育の授業中に隠した時に、裏側に別の人の名前が書いてありました」

( ´_ゝ`)「やっぱりな~」

( ^Д^)「あいつの家、貧乏そうだもんな」

マユミが見たのは、きっとうちの姉ちゃんの名前だろう。
母ちゃんは俺のジャンパーにも、裏地に大きくマジックで、名前を記入していた。

从'ー'从「でも私は、マユミさんの着ているジャンパーの方が、ずっと汚いと思います」女子の発言だ。

マユミは白いジャンパーをよく着てきたが、白という事もあり、確かに汚れが目立った。

从 ゚∀从「うるさいわ。私が汚したんじゃありません。姉が着ていた時から、すでに汚れていたんです」

从'ー'从「じゃあ結局マユミさんも、お姉さんのお古を着ているって事じゃない」


69 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 04:23:07.25 ID:fjLAwMkEO
从 ゚∀从「うるさいなあ。違います。私はこのジャンパーだけだよ。他は買ってもらっているよ。イノウエとは違うよ」

ハハ ロ -ロ)ハ「皆さん。先生が子供の頃は、お古なんて当たり前で、先生もお古の服ばかり着ていました。
お古だってかっこ悪くないし、貧乏だって訳じゃありません。
この中で、お兄さんやお姉さんからの、お古の洋服を着た事のある人?」

半数程度が手を上げた。
当時は兄弟、或いは親戚等からのお古は当たり前だった。

ハハ ロ -ロ)ハ「ほらごらんなさい。洋服や靴がお古だからといって、いじめるのはやめましょう」

ノパ⊿゚)「でもイノウエさんのジャージは、本当に汚いんです」また女子が続ける。

ハハ ロ -ロ)ハ「わかりました。イノウエさんも、洋服が汚れたら洗濯をしてもらいなさい」

( ´∀`)「イノウエさんは、給食当番の給食着を洗濯してくれなくて、汚れたままなので、次の週にみんな着れません」


70 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 04:37:42.81 ID:fjLAwMkEO
( ^Д^)「そうです。一番右に掛かっているのは、イノウエさん専用の給食着です」みんなが笑う。

イノウエはうつ向いている。

ノパ⊿゚)「イノウエさんの上履きは真っ黒だし、爪も真っ黒で、本当に気持ちが悪いです」ヒロコが言う。

司会も乗じる。
lw´- _-ノv「他にイノウエさんの嫌な所はありますか?」

( ´∀`)「爪をかじるところ」

(=゚ω゚)ノ「ハンカチを持っていないから、手を洗った時に、洋服で手を拭くところ」

ノパ⊿゚)「髪の毛がフケだらけのところ」

( ^Д^)「鼻くそをほじるところ」

( ゚д゚ )「人の傘を持って帰るところ」

ミセ*゚ー゚)リ「性格が暗いところ。笑った所、見た事ない」

从 ゚∀从「むかつくんだよな。顔が」

正式な発言というより、ある事ない事、言いたい放題声が飛んでくる状況だ。
言いたい放題の学級会になった。


71 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 05:00:17.59 ID:fjLAwMkEO
書記が真面目に黒板に、発言を板書きしている。

lw´- _-ノv「他にはないですか?じゃあイノウエさんは、皆が嫌だと言う事を直して下さい。
皆はイノウエさんの事をいじめないで下さい」

小学生らしく、学級委員が締めにはいる。
うつ向きながら聞いていたイノウエだったが、肩部分が湿ったジャンパーに袖に通して、再び泣き始めた。

ハハ ロ -ロ)ハ「みんなイノウエさんに、こういう事を言うのは今日を最後にしましょう。同じクラスのお友達ですから。
明日から仲良く。イノウエさんも、皆と仲良くなれるように気をつけましょうね」

時間が無くなってきて、先生も収束にかかる。
全く根本的な問題の解決になっていない。

(´・ω・`)「だけどイノウエさんが汚れた服を着ているからって、貧乏と決めつけるのが良くないと思います」俺が言った。

(´・ω・`)「うちだって金持ちじゃないし、ジャンパー1枚しか持っていないから、毎日同じ物を着ているし、
親が金持ちでも、洋服を買ってくれない事だってあるし、親が金持ちか貧乏は関係無いと思います」


72 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 05:21:28.43 ID:fjLAwMkEO
マユミが蒸し返す。

从 ゚∀从「あんた知らないの?イノウエさんは、給食費だってちゃんと払っていないらしいよ。うちの親が言っていたもん。うちの親PTA委員だからさ。
だから今日イノウエさんに、おかずを盛らなかったんです。この前のスケート教室の費用だって、払っていないんじゃないかしら」

( ・3・)「ひでえ!」

( ゚∀゚)「貧乏人!」

( ^Д^)「食い逃げだ!」

(=゚ω゚)ノ「ただ食いだ!」

( ´∀`)「うちも母ちゃんに言って、払うのやめようかな」みたいに男子が罵る。

突然イノウエが手を上げる。


73 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 05:37:34.50 ID:fjLAwMkEO
川 ; -;)「うちのお父さんとお母さんは、一生懸命働いています。だけどお金が無いから食べる物もないし、着る物もないし、お風呂にも入れません。
うちは夜になると、電気がつかないので真っ暗です。ストーブだって無いから、毎日ジャージ着て寝ています。
だからジャージは汚れて臭うけど、どうしようもありません。毎日違う洋服を着て、着た洋服は、ちゃんと洗濯してもらって、お母さんが綺麗に畳んでくれる。
そんな皆が羨ましいです。皆にはこんな生活わからないと思います。
皆も私の事を嫌っているから、私も皆大嫌い。もう放っておいて下さい。」

泣きながら続ける。

川 ; -;)「このジャンパーも、近所の大好きなお姉さんが貸してくれました。
その大事な服をヒロコさんやマユミさんが汚しちゃったから、私、お姉さんになんて謝ろうかと思っています」

黒く汚れた肩を震わせながら、イノウエが話した。

あんなにうるさかったクラス中が、シンとなった。


74 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 05:53:55.21 ID:fjLAwMkEO
(´・ω・`)この言葉が心に残っていて、この後どのように終わったのか、実は覚えていない。
もはや、5時限目はとうに終了していて、本来は水曜日に無いはずの6時限目に食い込んでいた。

それから3月中は、目立ったいじめも無く過ぎていった。
何人かの女子が、イノウエに気を使って声をかけたり、物を貸したりしてあげていた。
俺や何人かの男子は、普通に休み時間にイノウエと話すようになった。
話していても白い目で見られなくなった、というのが正しいかもしれない。
マユミもイノウエを相手にするわけでもなく、喧嘩を吹っ掛けるわけでもなかった。

(´・ω・`)春休みに一度、イノウエとサイクリングに行った。
どうして行く事になったかは覚えていない。
自転車で、30分位離れた場所にある公園に行った。
公園の池を一周して、ベンチで座って休憩して、帰りにイノウエが行きたいと言うので、
大泉スケート場に、姉ちゃんと3人で行った帰りに寄った、マクドナルドに行った。
ハンバーガーやポテトを食べた。


75 :ある人の体験談:2011/07/30(土) 06:02:22.91 ID:fjLAwMkEO
(´・ω・`)デートと言えるのかわからないが、俺の初デートはこの時だった。

6年生になり修学旅行があるとか、行きたいとか行きたくないとか、
中学生になったら制服があるので、洋服の事で気にする事が無くなるとか話をしたと思う。

テレビも無かったし、漫画も買えなかった。

そういえば漫画は、姉ちゃんが読み古した物をあげた事もあった。
イノウエの部屋へ戻ると、相変わらず真っ暗な部屋で、小学生の俺達はエッチも知らず、そのままサヨナラした。

      続く


76 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 06:14:30.06 ID:fjLAwMkEO
>>57
(´・ω・`)正直な話、携帯からの書き込みは大変疲れるので、何回も止めようとは思ったけどね。

(´・ω・`)まあ、後もう少しなんで。


77 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 09:26:16.28 ID:KROlFGWz0
もう少しなら、頑張って書いて下さいな。


78 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 10:46:18.72 ID:3lZ36JQjO
上原卒業
入り損ねた…


79 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 11:04:15.57 ID:6tt0DXLZ0
>>76
本当に読んでいる人はほとんどいないと思う


80 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 12:05:25.88 ID:NMQRX2BDO

心が病んでるんでしょ
早く神経内科いけよ

手遅れになるまえに


81 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 15:31:35.48 ID:9etJaUNbI
上原と池田が退店か。どっちも2度は無い嬢だったな、オレは…


82 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 15:48:09.25 ID:bT9zm0zi0
予約満了となる嬢はさすがに良かったわ。前日予約して正解でした!


83 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 16:20:59.21 ID:h/EG4lHa0
>>82
予約満了になる嬢って?何人かいるけど、誰のこと?
何が、どこが、良かったの?


84 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 17:41:14.88 ID:XPVBWwYM0
>>83
あんたは、クレクレタコラ


85 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 18:04:17.32 ID:h/EG4lHa0
>>84
お前には聞いてないから!


86 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 18:31:23.01 ID:Soc+ZazsO
予約満了で良かったって小川で基蟻?


87 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 22:09:59.93 ID:XPVBWwYM0
>>85
クレクレタコラ


88 :名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 22:19:11.40 ID:a5+fzfnv0
上原さん、確かに2度目はないと思った


89 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 00:07:52.43 ID:n1jg4Vu60

土曜日に前日予約満了は二人いたな。


90 :ある人の体験談:2011/07/31(日) 04:51:17.42 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)4月なり、始業式があり新学期がスタートする。
いよいよ6年生だ。

PTAの会合があり、母ちゃんが帰ってきた。
親同士でイノウエの話題が出てきたらしい。
あれだけ派手な学級会をやれば、何人かは家で面白おかしく話をするのだろう。
もしかしたら委員をやっている、マユミの母親が話題を振り撒いたのかもしれない。

J( 'ー`)し「あんたイノウエさんと仲が良いんだって?」
と、夕食の時に聞かれた。
イノウエは給食費や教材費、スケート教室費用等を払っていない事、
着ている洋服がいつも同じで真っ黒な事、体育着が臭い事等が話題になっていたらしい。
母ちゃんがワイドショーのネタの様に話をした後、「かわいそうだねえ」と、これまた他人事で呟く。
俺も腹を立てたが、黙って聞いていた姉ちゃんが先に反応した。

ξ゚⊿゚)ξ「その子よく知ってるけど、とてもかわいそうだと思う。彼女は何も悪い事していないもん。
ガリガリで骨とスジしかないよ。まともなご飯食べていないと思う。お風呂も何日かに一回だろうね」


91 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 05:12:29.15 ID:of5NJ+C7O
ξ゚⊿゚)ξ「私はね、こう思うの。彼女が嫌いで付き合いたく無い人は、ほっておけばいいんだよ。
その代わり無関心のままでいて欲しいし、あれやこれや噂話もしない。
気になる人、助けてあげたい人は協力して、温かくしてあげるべき。
問題は、かわいそうで仲良くしたいけれど、何もやらない人じゃない。
それから何か助けてあげたいけれど、周囲の目を気にする人。
それからそうする事によって、自分も仲間外れにされるのを恐れて行動しない人」

姉ちゃんの、当時流行りはじめていた、校内暴力をテーマにした、学園ドラマの見すぎかと思う様な発言で、俺も父ちゃん母ちゃんもびっくりだった。

(´・ω・`)4月の終わりでも、どんより雲っていて肌寒い日だった。
6年生から土曜日に体育があったので、俺は体育着シャツに冬用のジャンパー姿で学校に行く。
今日もイノウエは具合が悪そうだ。顔が青ざめている。
最近めっきり元気が無い。
イノウエも黄ばんだ体育着に、姉ちゃんの古着のジャンパーを着込んでいたが、それでも恐ろしく寒そうだ。
熱があるに違いないと思ってたが、おでこを触るわけにもいかない。


92 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 05:31:22.40 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)2時限目の体育の時間、イノウエは見学だった。
確か体育館で跳び箱かマット運動だったが、人が跳んでいる間、ずっとイノウエを見ていたような気がする。

ジャンパーに両手を入れ、それでも寒いのかジャンパーを左右に回して、摩擦で暖かくしようとしている。
ジャンパーの下は、どうせ半袖体育着だから、体を動かさないで寒い体育館に座っていると、かなりこたえただろう。

(´・ω・`)3時限目は社会だったが、俺はうわの空だった。
何故かというと、イノウエが保健室に連れこまれたからだ。
なんだかすごく心配だった。

そのまま4時限目が始まろうとしていたが、休み時間に俺は、先生にいきなり呼ばれた。

ハハ ロ -ロ)ハ「すぐ帰る用意をして、職員室まで来なさい」

俺は何の事かわからなくて、ただ自分の家で、何か重要な問題が起きたような気がした。
友達の「どうしたの?」という質問も無視して終わろうとしていた。
職員室に行くと先生が飛んできて、

ハハ ロ -ロ)ハ「イノウエさんの家わかるでしょ。熱が高くて治らないの。悪いけど、あなたが連れて帰ってあけで欲しいの」


93 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 05:47:52.98 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)「だけど~」

ハハ;ロ -ロ)ハ「いいの。授業は、特別な事態だから。先生のお願い。先生授業があるし」

一方的に訳がわからないまま、保健室に連れていかれた。
階段を降りる途中で先生が言う。

ハハ;ロ -ロ)ハ「イノウエさんの家は電話が無くて、親に連絡がとれないの。
保健の先生は、すぐ病院に連れて行けと言うわ。どうしたらいいかわからないわ~」

どうしたらいいかわからないのは、こっちのセリフだ。

続けて
ハハ;ロ -ロ)ハ「じゃあU君に送って行ってもらおうねと話すと、イノウエさん、あなたが家を知っているから、あなたと帰りたいって言うのよ」と言う。

先生は事務処理をする係員の様な話の仕方だった。
保健室に入ると、グッタリとベッドに横たわったイノウエが眼に入った。

ハハ ロ -ロ)ハ「さあ、イノウエさん帰るわよ」先生が言う。

ハハ ロ -ロ)ハ「悪いけどお願いね」

イノウエは俺の姿を見ると、ホッとした表情で起き上がる。


94 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 06:20:04.38 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)保健室を出て下駄箱で靴を履き替える。

ズックも上履きも真っ黒で、踵を踏んで変形している。
幸いにも俺達の帰る門は校舎の裏側で、クラスの皆から見られる心配は無い。

イノウエはブルブル震え、寒そうだった。
黄色の袖部分が、かなりグレーに変色した、姉ちゃんのジャンパーを着ていても寒そうで、唇も真っ青だ。
正直、こんなに具合悪そうな人を見たのは、後にも先にもこの時だけだ。
校門を出ると、俺のジャンパーのポケットに片手を入れてきて、ポケットの中で手を繋ぐ形になった。
イノウエは「暖かいね」とポツリと言い、
川ヽ゚ -゚)「ごめんなさい。皆に言われちゃうね」と元気の無い声で囁く。

(´・ω・`)「そんな事、関係ない」

俺はいつの間にかポケットの中で、イノウエの手と自分の手を重ね合わせていた。
イノウエの手はザラザラだった。
何を話したらいいのか、わからない俺は、「寒くない?」とか「気分は?」程度の事しか言えない。
イノウエが突拍子もない事を聞く。

川ヽ゚ -゚)「好きな女の子いるの?」


95 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 06:35:45.50 ID:of5NJ+C7O
きっと俺は、顔を真っ赤にしていたに違いない。

(*´・ω・`)「ううん」

川ヽ゚ -゚)「いないの?」

(*´・ω・`)「…」

川ヽ゚ -゚)「私のことは好きじゃないよね…」

(*´・ω・`)「いや…」

はっきり言う事はできなかった。

イノウエの住む小さなアパートに着いた。
久しぶりに部屋に行く。
相変わらず鍵はかかっていない。
中に入ると鍵をかける。
土曜日の真っ昼間だったが、雲っているので室内も薄暗い。
イノウエは寒そうで、シャツにカーディガンに、ジャージに姉ちゃんのジャンパーと、あるものを全て着ていた。
実際、暖房の無い室内は寒く、俺もジャンパーを着ながら震えていた。
ともかく寝かせて、暫くの間つまらない話をしていたんだと思う。
先生の話とか、好きな科目だとか。
プロ野球の話や歌手の話をしても、家にテレビが無いからついて来れなかった。

覚えているのは、イノウエが「私の好きなのは~」と言い出した時だった。


96 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 06:52:33.89 ID:of5NJ+C7O
自分の名前を言われたらどうしようと、子供ながらに思った。
しかしながら、そんな不安は無用だった。

川ヽ゚ -゚)「好きなのはコウジ君」

(;´・ω・`)「えっ…」

川ヽ゚ -゚)「うん。だってコウジ君は凄くスポーツマンで、かっこいいんだもん」

クラスの確か、好感度ナンバーワンの様なタイプのヤツの名前が出てきた。

そのうちに寝始めたので、一度俺は家に帰った。
それから家の救急箱から風邪薬を探す。
後、台所にあった煎餅を持ち出す。
ついでに、膝掛け毛布みたいな物を持つ。
寒かったので、ジャージ上着を着てからジャンパーを着込む。
そして再び自転車で、イノウエの家に行った。
イノウエに、水をコップに入れて薬を飲ませる。

川ヽ゚ -゚)「ありがとう。やさしいのね」とイノウエは言う。

ストーブも無く、せんべい布団だから、ジャンパーを着ていても寒そうだ。
毎日住んでいても、火を使っていないから、すっかり冷えきってしまっている。


97 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 07:04:09.25 ID:of5NJ+C7O
川ヽ゚ -゚)「ねえ。大きくなったら何になりたい?」

(´・ω・`)「パイロット」

川ヽ゚ -゚)「私はあなたのお嫁さん」

(*´・ω・`)「えっ?」

(*´・ω・`)「でも、コウジが好きって言っていたじゃん」

そう言うと、自分の手を伸ばして俺の手を掴んだ。

川ヽ゚ -゚)「あれ?気にしているの?だって、私のことを好きって言ってくれないからだよ。
コウジ君は王子様。あなたは旦那様」

そんなよくわからない事を言いながら、また彼女は寝てしまった。
真っ暗な室内にイノウエと二人だったが、何時までもそこにいるわけにもいかず、家に帰ってきた。





98 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 07:23:43.65 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)翌日の日曜日にも心配になって、イノウエの家に行った。
自転車置いて部屋の前に立つと、何を言っているのかわからないけれど、話し声が聞こえる。

「仕方ないでしょ」みたいな女性の声が聞こえる。

きっとお母さんなのだろう。
一度その場を離れて、グルグルっと自転車で近くをあても無く廻る。
そうだ。マクドナルドで何か買って行こうと思い、例の(というか、町に一軒しかない)マクドナルドに行く。
自分の小遣いで、ハンバーガーとシェイクをテイクアウトで買って、イノウエの家に戻る。
暫くドアの前で様子を伺うが、静かにひっそりしている。
思い切ってドアをノックする。何も反応が無い。
ノブを廻すと開いているのでドアを開ける。
イノウエが、昨日と同じ様に寝ているのが見えたので、中に入る。

(´・ω・`)「お母さんは出かけたの?」

川ヽ゚ -゚)「薬も無いし、病気になっても医者には連れて行けないから困る。
だから今日中に治しなさいと言って出かけた」

ハンバーガーを食べながら、イノウエは、自分が親にもお荷物がられていると話をする。


99 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 07:38:54.04 ID:of5NJ+C7O
今日もイノウエの黒ずんだ手が、俺の手を掴んでくる。

川ヽ゚ -゚)「ウチは電気代も払えないしガス代も払えない。電話も無い。水道だけはかろうじて。
私を育てるお金も無いし、学校にまともにお金を払えないし、洋服も買えない。
学校でどんなに寂しい思いをして、いじめられているのかって、親には話せなかったんだけど、今日とうとう話したの。
そうしたら母さんは涙ぐみながら、『お母さんも全く一緒よ。仕方ないじゃない。我慢しようよ。』と言うの。
私はいつまでこんな生活するのかなあ。いつまで我慢するの?嫌だよ、こんなの。
来年中学生だけど、中学生になったら制服だから、毎日同じものを着ていても大丈夫。
だけどウチは制服も買う事できないから、私だけは毎日このジャージだよ。きっと。嫌だな。
中学生って毎日ジャージでもいいのかなぁ。
おなかもすいて毎日気持ち悪いし、体力も無いから、すぐに具合悪くなっちゃう。
中学生になったら、私のことなんて面倒見てくれなくなるよね。
他に好きな女子ができて、私なんか、つまはじきだよね…」


100 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 07:57:44.77 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)ゴールデンウィークが明けて2週間ほど経つと、修学旅行が予定されていた。

小学校6年の修学旅行は、東京と横浜や鎌倉に、二泊三日だった。

班を作って何を勉強するかまとめたり、食事係とか入浴係とか分担を決めたりして、少しずつ盛り上がっていた。

女子達は何を着て行くか、ジーンズがいい、スカートが可愛いみたいな事が、休み時間の話題だった。
イノウエも班に所属して、当然一緒に行く事になっていた。

しかし、当日学校の校庭に集合した時に、イノウエの姿は無かった。
先生は簡単に「イノウエさんは体調が悪くて不参加になりました。だから〇班は一人減ります。」みたいに説明した。

( ´∀`)「やっぱり、お金が無かったんだよ」

('、`*川「かわいそうに…」といった声が聞かれた。

俺は今すぐにでもイノウエの住むアパートに行って、一緒に行こうと連れて来たかったが、
「じゃあ出発します」という学年主任の先生の声で、校庭を後にした。


101 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 08:03:48.95 ID:KiIhAgd9O
早く次書けよ。


102 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 08:12:40.52 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)修学旅行は楽しかった。

毎晩遅くまでギャアギャア言いながら遊んで、先生の見廻りが来ると寝たフリをした。

俺は来れなかったイノウエのために、東京タワーのキーホルダーを買った。

楽しい修学旅行から帰ってきた。
家に着いた。
いつもと変わらずだった。
母ちゃんが「東京はどうだった?」と聞いてきた(と思う)。
中学に通い始めた姉ちゃんは、部活が終わって19時頃に帰って来た。
夕食を食べはじめながら出来事を話した。
羽田空港やNHK放送センターや、鎌倉の大仏の話をたくさんした。
部屋に帰るとセーラー服姿の姉ちゃんが来た。

ξ゚⊿゚)ξ「イノウエさん修学旅行、行かなかったんだね」

(´・ω・`)「うん」

ξ゚⊿゚)ξ「残念だった?」

(´・ω・`)「べつに。どうせ班行動だから、いてもいなくてもあまり関係無いよ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうか。お土産買ってきてあげた?」

(´・ω・`)「うん。キーホルダーだけどね」

と言いながら、なんで姉ちゃんが、しかももう同じ小学校には通っていないのに、そんな事を知っているのかと思った。


103 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 08:32:54.26 ID:of5NJ+C7O
ξ゚⊿゚)ξ「あのね。イノウエさん昨日引っ越しちゃったよ」

(;´・ω・`)「えっ?」

ξ゚⊿゚)ξ「おととい家に帰ってくると、イノウエさんが家の前にいたの。
いつもと同じ、汚れた水色のジャージを着ていたの。それでうちに入れたの。
母ちゃんには、小学校の時の友達と言ってね。
お父さんの田舎の、米沢という所に引っ越すんだって。
田舎が農家で、お父さんとお母さんで農業をやるらしいの。
イノウエさんも、牛の乳絞りとかやるって言っていた。
修学旅行に行く前の日に聞かされて、旅行中に引っ越す事になったんだって。
最後だから旅行に行きたいと言ったらしいけれど、旅行のお金を学校に払っていないし、
農家はもう忙しい時期だから、すぐにという事で出発する事になったみたい。
これはあなたに渡して欲しいと預かってきたのよ」


俺は何が何だかわからなかった。
姉ちゃんから渡された、そのメモみたいなものを見ると、
「ありがとう。大好きでした。みんなと仲良く遊んでね。さようなら」と書かれていた。
行き先などの手がかりは全く無かった。


104 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 08:48:47.10 ID:of5NJ+C7O
東京タワーのキーホルダーを渡せなかった。
俺の本当の気持ちも伝える事ができなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「わざわざ私とあなたに、その事を伝えに来てくれたの。
ジュースとお菓子をあげて、おいしそうに口にしていた。
帰り際に『これを返しに来ました』と言って、鞄から、私のジャンパーと手袋を机の上に出したの。
『ありがとうございました』って。
本当にいい子ね。思わず『いいよ。あげるわ。もう一年着てよ。来年の冬だと、私はもう小さくて着る事できないし。
そうそれに米沢は東北地方だから、雪も降るし凄く寒いわよ。絶対持って行った方がいいわ 』と言ったら、
ニコッとして『ありがとうございます』だって」

(そうか、米沢って東北地方なんだ…)と、米沢という町が何処にあるのか知らなかった俺は、はじめてそう思った。

(遠い所に行ったんだ…)


105 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 09:11:11.27 ID:BFztuXCTO
早く次書けよ。


106 :ある人の体験談:2011/07/31(日) 09:15:20.91 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)3月の小学校卒業式直前、クラスではサイン帳書きが流行った。

無地のノートをお互いに廻して、一言書いて貰ったり、好きな言葉や贈る言葉を書いたり、自分の誕生日や住所等を書き合った。

この「イノウエ」書き込みを始める2ヶ月ほど前に、引っ越しをする事になり大掃除をしていたら、なんとその時のサイン帳が、押し入れから見つかった。
そんなものの存在もすっかり忘れていた。
見ると何人ものクラスメートがそこに『イノウエさんと結婚してください』と書いたり、
俺とイノウエの名前を『アイアイ傘』で結んでいた。
イノウエって誰だっけ?と、思い出すのにちょっとかかった。
ずっと20年以上、イノウエのことなんて全く忘れていたのに、当時の事が一挙に思い出してきた。
卒業アルバムを見ても、転校したイノウエの顔は載っていない。
卒業文集にも名前は無い。
しかし、克明に思い出してきた。





107 :ある人の体験談:2011/07/31(日) 09:25:33.90 ID:of5NJ+C7O
(´・ω・`)今でも思うのは、彼女は何故、連絡先を教えてくれなかったのだろうか?という事。

しかし、引っ越し先が農家で牛の乳絞りもするという事は、もう食べ物や牛乳等で困る事はなかったのだろう。

当時は、それだけでも救われた気がしたはずだ。


月日が経っているので、書いてある事は全て事実だけど、会話の部分は、きっとこんな話だったのだろうと思い出しながら書いてみた。
したがって、少しばかりは俺の想像の世界も加わっているかもしれない。
文章力が無く、思い出しながらなのでダラダラと長ったらしい文章になって、本当に申し訳ない。


     <完>


108 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 09:45:46.64 ID:VVRp9VkfO
早く次書け


109 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 16:17:22.00 ID:Nm/q/ODMO
さぁ、戻そう。
ベテランは、相変わらずの安定感。パッとしない新人。今こそ中堅ががんばれ。


110 :名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 18:42:07.41 ID:YeSwkhKYO
盆休みは普段平日行けないから早番・遅番、入ったことない人に入るか


111 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 04:03:46.41 ID:Lh+/cBYxO
相原さんのトピックス。秋に従業員との九州、沖縄旅行をカモフラージュのつもり?毎回アピール気持ち悪い。みんな大人だから黙ってるだけ。岩谷さんも白々しい。二人とも風紀乱してるから辞めてね。迷惑。


112 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 07:10:17.80 ID:v8SBR0Bb0
金妻の風紀委員は一体誰だろう 入ってエッチなことしたい
もしかしてKさん?またはSさん?


113 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 15:05:20.70 ID:WDulWpgjO
さくらさん可哀想!
いちいちうるせんだよ!バカ!
在籍嬢A


114 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 15:53:04.31 ID:b970PAdeO
   / ̄ ̄\
  / ─ ─\
 /  ⌒ ⌒ \
`|  ノ(_)ヽ |
 \  トェェェイ  /
 / _ 丶ニノ く


115 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 17:47:02.84 ID:WDulWpgjO
今日の遅番終わってるなWW


116 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 18:59:59.14 ID:nIGJbM6uO
相原さんは嬢の嫌われ者じゃん。人の傷付く言動といい態度をとる。
ここで叩かれても仕方ないと思うなw
図に乗るお調子者のお馬鹿ちゃんw
>>111
秀同。でも本当に岩谷とデキてるの?


117 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 19:43:53.80 ID:QiVl9aONO
相原さん嫌いです


118 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 20:16:05.44 ID:7kO0ApxUO
岩谷って誰?
金妻のスタッフ?


119 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 21:17:47.13 ID:pATEKZQa0
相原さんを叩いているのは他の店員と付き合ってる嬢だろ?
でなけゃ情報わかるハズねぇじゃん。
有村が店長との事ばらされて反撃か?w


120 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 21:39:32.55 ID:v8SBR0Bb0
>>119
有村さん店長と付き合って更にさくらんを苛めてるの??
可愛い系の新人で好きだったけど、いやはやコワイねw


121 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 22:34:44.87 ID:4Yo17oqgO
肉便器どもが誰と付き合ったって どうでも良くね~か。
こっちが気持ち良くイケりゃそれで良し。
しょせんアイツらは俺たち客の道具でしかないんだから。


122 :名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 23:12:03.63 ID:WDulWpgjO
本家に「美奈子さん」書き込んだ奴病院行ったか?
皆に性病移して相原苛め!最低だな!
早く辞めてくれよ!!笛木だけ可哀想だ!病原菌有村!


123 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 00:10:53.48 ID:P89/RjvrO
オマエラいい加減にしろよ!!
有村と付き合っていると噂の店長は内山似じゃなく、パラダイス山元似だからな
二度と言わないぞ・・・・土曜日見てそう思った


124 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 00:13:13.16 ID:ycmWUYpM0
辞めたから書くけど有村さん挨拶シカトするし新人なのに態度大で嫌いでした。相原さんは皆んなと仲良くしていて嫌われてなんてませんでしたよ!


125 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 00:46:57.21 ID:7NYpSGOiO
124誰?
戻らないなら名前書き込んで下さいm(_ _)m


126 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 01:15:02.15 ID:ycmWUYpM0
>>125
本籍、本名、電話、住所他、店には把握されているので嫌です



127 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 07:54:06.35 ID:2Fn3Ts1zO
>>126
しょうがないよ
近隣の警察署に提出する ルールがあるんだから
箱なら、何処で働いても同じでしょう
デリは知らないけど


128 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 08:26:19.06 ID:DdegBj+t0
終わった?昼夜を分かたず、早く書き上げてしまってくれ!


129 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 09:18:24.90 ID:DdegBj+t0
まだ終わらないの?
休まないで昼夜を分かたず、書き上げてくれ!



130 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 09:26:21.26 ID:DdegBj+t0
>>128>>129
Androidの表示変わらず、>>101のレスのつもりで書き込んだ!
すまん、無視して本来のスレに戻ってくれ!


131 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 11:36:45.88 ID:EMTJFKN0O
>>130
かわいそうなヤツ発見w


132 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 16:56:05.37 ID:eEyJXHkJO
アナルバージン頂きました

ありがとう


133 :名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 23:29:54.78 ID:7NYpSGOiO
誰のアナルバージン奪ったの?


134 :名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 00:48:50.67 ID:Zd22gGlYO
マシュマロ乳首は微乳自演の奴?


135 :名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 03:46:51.16 ID:fdNDuH6tO
相原岩谷が自演しないと急にレスが減る自演の件ww


136 :名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 08:58:36.25 ID:V6I/5AA8O
>>135
したらばに居るんじゃないのか?
相変わらず馬鹿丸出しだがw


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